ストーリーが進むにつれて、深まる謎が解き明かされたときの快感はアニメを見る醍醐味のひとつですよね。予想もしなかった真実を知ったときには、考える喜びとなんともいえない満足感で満たされているものです。
今回はそんな満足感がクセになる読めない秀逸なストーリー、人間の細かな心理戦や壮大な伏線回収など、点と点が繋がる瞬間が絶妙なミステリー・サスペンスアニメを厳選してご紹介します。
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目次
1.『すべてがFになる』
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『すべてがFになる』は、第1回メフィスト賞(1996年)受賞作で推理作家・森 博嗣のミステリー小説。
愛知県にある孤島・妃真加島(ひまかじま)の研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才プログラマ・真賀田四季。
四季に一目会いたいと、研究所を訪れた那古野大学准教授・犀川創平と学生・西之園萌絵はそこである事件に遭遇します。
彼らが目にしたのは、誰も出入りできないはずの四季の部屋から現れた、ウエディングドレスを纏い両手両足を切断された死体でした。四季の部屋から出てきた死体に動揺を隠せない一同。何があったのか探ろうとしますが、現場となった部屋は、完全な密室だったことから、謎は深まっていきます。
そんな中、研究所の所長で四季の叔父でもある新藤清二が四季の妹・未来を連れて研究所に戻ってきたことで、所内は新たな局面を迎えます。
ひとつ目の殺人に続いて、四季の叔父でもある新藤所長が殺害され、研究所内は混乱しました。ふたつの事件の犯人を特定しようと、犀川と萌絵たちは四季の部屋の捜索を始めます。そこで発見したのは、奇妙な生活空間とミチルというロボット、そして“すべてがFになる”というメッセージでした。
犯人は誰で動機はなんなのか?
“すべてがFになる”というメッセージの意味とは?
不可思議な密室殺人に犀川と萌絵が挑みます。
2.『ひぐらしのなく頃に』
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昭和58年夏。都会から遠く離れた山奥にある寒村、雛見沢。人口2千に満たないこの村に、最近都会から引っ越してきた前原圭一。明るくて話上手な圭一は、学校でもすぐに周りのクラスメートと仲良くなります。一番の仲良しで世話好きなレナ、リーダー格で委員長の魅音、トラップの達人で下級生の沙都子、古手神社の娘であり、不思議な雰囲気の持ち主の梨花・・・。仲間との他愛のない日常を過ごしていました。
毎年6月に行われる祭、「綿流し」。その日も楽しい一日になるはずでした。しかし、圭一は雛見沢にまつわる、ひとつの謎を知ってしまいます。それは、祭りの日に、繰り返される惨劇。毎年、一人が死に、一人が行方不明になるという、数年前から始まる連続怪死事件。
犯人は?事件の真相とは?
圭一は、好奇心から村の闇へと足を踏み入れてしまいます。その日を境に、圭一の周りが少しずつ、ですが、確実に変わりはじめます。
3.『氷菓』
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『氷菓』は、2001年11月に刊行された米澤穂信の推理小説です。『〈古典部〉シリーズ』第1作であり、著者のデビュー作。第5回角川学園小説大賞内で新設されたヤングミステリー&ホラー部門で奨励賞を受賞後、角川スニーカー文庫〈スニーカー・ミステリ倶楽部〉から刊行されました。
「省エネ主義」を信条とする高校一年生、折木奉太郎は、ひょんなことから廃部寸前のクラブ「古典部」に入部することになります。「古典部」で出会った好奇心旺盛なヒロイン、千反田える。中学からの腐れ縁、伊原摩耶花と福部里志も古典部の一員となり、活動目的が不明なまま古典部は復活。そして、えるの強烈な好奇心を発端として、奉太郎は日常の中に潜む様々な謎を解き明かしていきます。
ある日、えるから助けを求められる奉太郎。それは、彼女が元古典部部長の伯父から幼少期に聞かされた、古典部に関わる話を思い出したいというものでした。奉太郎の幼馴染で里志に好意を持つ伊原摩耶花の入部後、古典部の文集『氷菓』がその手掛かりだと知った奉太郎は、仲間たちと共に、『氷菓』に秘められた33年前の真実に挑むことになります。
「わたし、気になります!」
奉太郎の安穏とした灰色の高校生活は、この一言で一変してします。
4.『神様のメモ帳』
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『神様のメモ帳』は、電撃文庫より2007年1月から2014年9月まで刊行されていた杉井光によるライトノベル作品。イラスト担当は岸田メル。
子供のころから父親の仕事の都合上、転校ばかりしてきた藤島鳴海(ナルミ)は、何の期待もなくこの街に越してきました。入学した高校で出会ったクラスメイトの彩夏に連れてこられた『ラーメンはなまる』で、ニートたちと知り合い、あげく、その雑居ビルの上の階にある308号室へラーメンの配達させられることになります。その部屋の扉には、こう書かれていました。『NEET探偵事務所』。出迎えたのは、自らを「ニート探偵」と呼ぶパジャマ姿の幼い少女・アリス。部屋から出ないひきこもりで、ネットを駆使して真実を暴きだし、事件を解決する彼女。多くの人にとってはどうでもよくて、けれどもほんの少しの人にとってはかけがえのない事件。そんな事件をめぐる、ちっぽけだけど温かな物語です。
鳴海は、ひょんなことからアリスが追いかけている事件の調査を手伝うことになり、街の裏で起きる様々な出来事やそれに纏わる人々と関わりを持つようになっていきます。
5.『東のエデン』
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原作・全話脚本・監督は神山健治、キャラクター原案は羽海野チカ、アニメーション制作はProduction I.G。ノイタミナ初のオリジナルストーリーアニメです。
記憶喪失の青年と謎の携帯電話を巡るサスペンス・アクション作品。キャッチコピーは「この国の”空気”に戦いを挑んだひとりの男の子と、彼を見守った女の子のたった11日間の物語」。
日本各地にミサイルが落ちた奇妙な事件「迂闊な月曜日」から三ヶ月。森美 咲は卒業旅行先のアメリカで滝沢朗という青年に窮地を救われました。咲は誕生日が一日違いの滝沢を「私の王子様」かもしれないと心惹かれるようになります。しかし彼は記憶を失い、全裸で拳銃と82億円の電子マネーをチャージされた謎の携帯電話「ノブレス携帯」を握っていました。
咲と共に日本に帰国した滝沢は直ちに自分が何者かを探り始めますが、謎の携帯電話「ノブレス携帯」を刑事の近藤 勇誠に奪われてしまいます。
「ノブレス携帯」奪還を試みるのですが───
居場所を突き詰めた滝沢が目にしたのは何者かに刺された後の近藤の姿でした。救急車を呼ぼうと駆け寄りますが、“二万人のニートを爆心地に集めて殺そうとした危ない「セレソン」”だった滝沢の過去を明かし、息を引き取ります。
「セレソン」とは「Mr.OUTSIDE」という人物に選抜された国を救う12人の救世主であり、そのうちの一人がサポーターに任命されました。サポーターとは12人目の選手、熱狂的な応援者であり、冷酷な監視員。誰がサポーターかは「Mr.OUTSIDE」しか知りません。
セレソンとして正しく機能しなかった場合、「ノブレス携帯」の残高が”0”になった時点で使命を全うできなかった場合は持ち主の「セレソン」は「サポーター」に殺されるといいます。また12人のうち最終的に生き残れるのは、最初に使命を全うした一人のみ。誰かがゴールした時点で他のセレソンは自動的に消滅してしまいます。
「Mr.OUTSIDE」の正体は?滝沢朗とは何者なのか?
彼の日本を救う戦いがいま、始まります。
6.『残響のテロル』
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完全オリジナルストーリーで、監督は渡辺信一郎、音楽は菅野よう子の『カウボーイビバップ』コンビが手掛けました。キャッチコピーは、「この世界に、引き金をひけ。」
渡辺監督はアイスランドの音楽から本作を発想し、劇中でも「寒い国の(北の国の)音楽」という言葉やアイスランド語のキーワードを登場させています。
青森の核燃料再処理施設で、ナイン、ツエルブという二人の人物によって物体「プルトニウム」が強奪されます。強奪犯は、床にスプレーで「VON」という謎のメッセージを書き残し、施設を脱出。
それから半年後。夏休み前の暑い日、ナインとツエルブは「九重新」「久見冬二」と名前を偽りとある高校に転入します。周りの注目に目もくれず、二人はある計画を進めようとしていました。そして、二人は転入先で他の女子生徒からいじめられていた三島リサを気にかけます。リサは二人が幼少期に脱出した施設に残してきた幼馴染に似ていました。
数日後、元警視庁捜査一課刑事で、現在は文書課で無為な日々を送っている柴崎健次郎は前日に見たスピンクス1号・2号と名乗る二人の若者が犯行声明を出していた動画が気に掛かっていました。動画の予告通り、東京で大規模停電が発生し、ナインとツエルブが仕掛けた爆弾テロにより、都庁で大爆発が起こります。犯行現場を目撃してしまったリサは「ここで死ぬか、共犯者となるか」の選択に迫られ、リサは共犯者となることを選びます。
───犯行現場に残されているメッセージ「VON」───
その意味とは?“スピンクス“の目的は?
彼らの、日本中を巻き込んだ壮大なゲームがいま、始まります。
7.『Another』(アナザー)
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『Another』(アナザー)は、綾辻行人による日本の小説作品。『野性時代』(角川書店)にて2006年8月号から2009年5月号まで数回の休載を挟んで連載されました。続編とてし『Another エピソードS』、『Another 2001』があります。
キャラクター原案は「涼宮ハルヒの憂鬱」などの大ヒット作品を手掛ける【いとう のいぢ】が担当。監督:水島努、キャラクターデザイン:石井百合子。アニメ制作はP.A.WORKS。
死者は、誰───?
その学校のそのクラスには、誰にも話してはならない“秘密”がある───
1998年、春。 夜見山北中学に転校してきた 榊原恒一(15歳)。配属されたクラス・3年3組の何かに怯えているような雰囲気に違和感を覚えます。「いない者」として扱われている不思議な存在感を放つ美少女、見崎鳴に惹かれ、接触を試みる恒一ですが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、恒一の周りで凄惨な死が相次ぎます。
クラスの中では、「ルールを破ったからだ」との声が囁かれ、恒一がクラスメイトに話しかけても誰も反応しなくなりました。まるで「いない者」として扱われているかのようです。
恒一は、同じ「いない者」として扱われている鳴から3年3組を巡る死の現象、それを阻止するため誰かを「いない者」として扱うルールができたことを聞かされます。
この“世界”ではいったい、何が起こっているのか・・・?
死の連鎖を止める方法は?
今年も夜見山北中学校3年3組に災厄が降り掛かります。
8.『PSYCHO-PASS 』(サイコパス)
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『PSYCHO-PASS サイコパス』は、Production I.G制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品です。
人格が数値化できるようになった未来。日本は心理状態を把握するシビュラシステムによって管理される社会になっていました。厚生省公安局刑事課一係に配属された常守朱に手渡されたのは「犯罪係数」という数値によって犯罪者を裁く銃・ドミネーター。朱の部下となるのは、監視官と同じくドミネーターを与えられながらも、犯罪を理解して予測できるがゆえに高い犯罪係数を持つ執行官の狡噛慎也、征陸智己、縢秀星、六合塚弥生の4人。
朱は初日から失態とも取られかねない異例の対処してしまい、もう1人の監視官である宜野座伸元から厳しい言葉を受けながら、狡噛に励まされて成長を重ねていきます。
やがて、シビュラの目を逃れて次々と凄惨な事件が起こります。明かされた狡噛の過去。3年前、当時、監視官だった狡噛は、当時の部下であった執行官の佐々山光留を、「標本事件」と呼ばれる事件捜査の際に殺害されました。それ以来、捜査にのめり込んだために犯罪係数が上昇し、執行官に降格してしまいます。狡噛は唯一の手がかりである「マキシマ」なる人物を追い続けていました。
ある日、数々の犯罪者を影で操っていた槙島聖護が朱の前に姿を現します。しかし、槙島は凶悪犯でありながらシビュラにその犯罪動向に見合った犯罪係数が計測されることのない、免罪体質と呼ばれる特異な体質を持っており、目の前で友人を殺されるもドミネーターで裁けず───
はたして、朱は槙島を捕まえることはできるのでしょうか?
朱と狡噛のジュビヤシステムに感知されない犯罪者との戦いがいま、始まります。
9.『僕だけがいない街』
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©Kei SANBE 2015/KADOKAWA
『僕だけがいない街』は、『ヤングエース』(KADOKAWA)にて2012年7月号から2016年4月号まで連載されていた三部けいによる日本の漫画作品です。略称は僕街。
命を救うため、その原因が起こる時刻へと引き戻される───
その現象「リバイバル」を日常的に体験している29歳の青年・藤沼悟。彼は自身が引き起こす特殊な現象「リバイバル」の結果、交通事故に遭ってしまいます。幸い軽傷で済んだものの、心配して来た母親の佐知子と同居することに。
二人で行ったスーパーの帰り道、再び悟に訪れるリバイバル。今度は何事もなく、無事帰宅する悟でしたが、ふいに佐知子から「スーパー前で誘拐事件が未遂に終わった」という不穏な言葉を耳にします。
後日、バイト先から帰ってきた彼は、信じられない光景を目にするのでした。帰宅した悟の前にあったのは、刺殺された母・佐知子の亡骸。元テレビ局報道部に勤めていた彼女は、スーパーで未遂に終わった誘拐事件を独自に調査し、ある真相に辿り着いていました。それは18年前に北海道の街で起きた、児童誘拐殺人事件との繋がり…。殺害された母を前にした悟は、現場を目撃されたことで容疑者として警察に囲まれます。必死の思いで逃げ出した彼の前には、目を疑う風景が広がっていました。
そこは18年前。かつて幼少時代を過ごした、昭和63年の北海道───
そこでは在りし日のままでいる母の姿……。失ったはずの時間を噛み締め、母を救いたいと願う悟。
これがリバイバルなら、違和感を解消すればそれが叶うかもしれない。
だが、なぜこの時代なのか、違和感がどこにあるのか。
答えが出ない悟。
その前を、通り過ぎる一人の少女───
雛月加代。
この後殺害されるはずの彼女こそ「違和感」の源…悟の直感はそう告げていました。
雛月の死を防ぐことで、母を救えると考えた悟は雛月の死を回避するため奔走します。
10.『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート)
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© 2011 5pb./Nitroplus 未来ガジェット研究所
『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート)は、5pb.の同名ゲームソフトを原作とした日本のアニメーション作品です。
厨二病から抜け出せない岡部倫太郎は秋葉原を拠点に活動している発明サークル、未来ガジェット研究所(通称:ラボ)を立ち上げ、用途不明の発明品を日々生み出していました。サークルメンバーで幼なじみの椎名まゆりとともに、ラジ館で行われる中鉢博士の講演へと足を運びます。講演の最中、中鉢博士が提唱するタイムマシン理論に異議を唱えた岡部は、ひとりの少女・牧瀬紅莉栖に連れ出されます。
その日、岡部は中鉢博士の講演が行われたラジ館で、何者かによって刺殺された牧瀬紅莉栖を目撃。しかし、ATFで行われたセミナーに参加した岡部が目にしたのは、何事もなかったように講義する紅莉栖の姿。殺されたはずの紅莉栖が生きている。紅莉栖に「お前が刺されているのを見た」と伝え、幽霊ではないかと動揺します。理解を超えた出来事に混乱する岡部でしたが、変異はそれだけではなく、ラジ館屋上には人工衛星らしきものが墜落しており、周辺は警察によって封鎖されていました。先ほど送信したはずのメールはなぜか1週間前の日付で受信されているなど周囲が話す、ここ最近の出来事と岡部の記憶の間には、齟齬が起こっていました。
未来ガジェット研究所にて、「電話レンジ(仮)」の実験する岡部とダル。レンジ内にあったはずのバナナはゲル状と化し、レンジから離れた場所にある房に戻るという驚くべき結果に…。「お前が刺されているのを見た」という岡部の言葉を確かめるため、ラボを訪れてきた紅莉栖はゲル状のバナナに興味を示し、未来ガジェット研究所のメンバー(ラボメン)に加わることになります。
調べていくうちに偶然にも過去へメールを送れる機能があることが判明。世紀の発明と興奮を抑えきれずに、“過去へ送れるメール”を「Dメール」と命名し興味本位で過去への干渉を繰り返します。
その結果、世界を巻き込む大きな悲劇が、岡部たちに訪れることになります。
悲劇を回避できるのは岡部だけ───
岡部の孤独な戦いが始まります。
11.『虚構推理』
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『虚構推理』(きょこうすいり)は、2011年より講談社から刊行されている城平京による小説シリーズ。怪異たちの知恵を司る神となった少女と不死身の男性の2人を中心に繰り広げられるミステリです。
───“怪異”と呼ばれるものたちは、この世に確かに、当たり前に存在している───
“怪異”たちの“知恵の神”である少女・岩永琴子のもとには、日々“怪異”にまつわる悩みごとが寄せられていました。
そんな琴子は、病院で偶然出会った桜川九郎に一目惚れ。それから二年後、機会を伺っていた琴子は、結婚を前提に付き合わないかと九郎に提案します。
元カノ・紗季と別れた話を語り始めた九郎。京都旅行で河童に遭遇したという。それを一目見ただけで怯え自分にしがみつく紗季には目もくれず、恐怖に声を震わせて脱兎の如く逃げ出したことを明かします。後でそんな人だと思わなかったと言われ別れを切り出されたと語る九郎。
しかし、逃げ出したのは九郎ではなく、河童の方ではないのかと琴子は見抜きます。紗季はあのおぞましい妖怪が見ただけで逃げ出す九郎は何者かと不気味になり、そんな人だとは思わなかったと言ったのではないかと。
“怪異”と呼ばれるものたちは九郎を見てこう囁きます。
───あれは違うものです。あれは恐ろしい。───
11歳の時、拐われた“怪異”たちに願われ、“知恵の神”になった琴子。そしてその時に左足を切断され、右目をくり抜かれたことを彼女は明かします。
「信じようと信じまいとあなたの自由です。けれど、あなたを理解できるのはこの世で私だけかもしれません。」
普通ではない2人は力を合わせ、“怪異”たちの引き起こす理外的でミステリアスな事件に【虚構】で立ち向かっていくことになります。
12.『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』
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『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』は、初野晴による日本の推理小説シリーズ。角川書店より2008年10月から刊行されています。
高校入学を機に、バレーボール部漬けだった生活から一転、フルートが似合うようなキュートガールを目指すチカ。音楽講師である草壁先生に心をときめかせつつ、幼なじみのハルタとの再会も果たします。
既に吹奏楽部に入学していたハルタと共に、音楽室へ向かったチカでしたが、そこに待っていたのは、草壁先生に宛てられた謎の手紙と、血のように赤い絵の具で黒板に書かれた音符という、不気味な謎でした。
暗号を解けば、草壁先生の謎を何か解けるのかと思ったハルタは残された手がかりをもとに事件を解決します。
草壁先生は、将来を嘱望された指揮者で招待されて海外へ留学したが、帰国後、一才の経歴を捨てて数年間姿を消した過去を持っていたのです。
そこで、ハルタは、本気で普門館を目指していること、チカと同じで草壁先生に想いを寄せる恋のライバルであることを打ち明けます。
しかし、あまりに少人数で、コンクールの出場すら危うい廃部寸前の弱小吹奏楽部。普門館を目指すハルタとチカは有力な部員を集めていく中で、様々な事件(日常の謎)を解決していくことになります。
13.『天空侵犯』
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『天空侵犯』(てんくうしんぱん)は、三浦追儺(原作)、大羽隆廣 (作画)による日本の漫画作品です。DeNAのマンガアプリ『マンガボックス』にて2014年1号から2019年18号まで連載されました。単行本は講談社より刊行されています。2019年7月28日からは講談社の『マガジンポケット』にて新シリーズ『天空侵犯arrive』が2021年4月25日まで連載されました。
高層ビル群を舞台に主人公の本城遊理や、その仲間たちと仮面たちとの戦いが繰り広げられるサスペンス作品。
女子高生・本城遊理がふと気づくと、そこは見知らぬビルの屋上。
彼女の迷い込んだその世界は、無数の高層ビルが、吊り橋で繋がる明らな異常空間でした。
何も知らずに逃げ惑う人々を、容赦なく殺戮する謎の”仮面“。
地上への階段を塞がれた、この地獄のような世界で生き残るには仮面に殺されるか、殺すかの二択しかありません。
遊理はこの理不尽な世界をぶち壊すため、そして、同じく迷い込んだ兄と再会するために生き抜くことを決意します。
14.『UN-GO』(アンゴ)
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『UN-GO』(アンゴ)は、ボンズによる日本のオリジナルアニメ作品です。
とっくの昔に流行らなくなった探偵という稼業。その探偵を今どき名乗る青年が結城新十郎。新十郎は卓越した推理力で様々な難事件を解決していきます。その新十郎のバディを務めるのが、美少年の因果。可愛いルックスとは裏腹に、その本性は利発で上から目線の小悪魔系。因果はある理由から、新十郎といつも行動をともにしています。
舞台となるのは”終戦“を迎え、戦争の傷跡もまだ残る未来の東京。そこに君臨するのは、政財界に通じ、通信インフラを牛耳るメディア王・海勝麟六。海勝はその膨大な情報量と明晰な頭脳で、数々の事件を解決に導いてきました。ですが、海勝の名推理には、裏がありました。
その裏にある”本当の真実“を見事あぶり出すのが、「最後の名探偵」結城新十郎。それを知らない世間は、新十郎を「敗戦探偵」と呼びます。それでも新十郎は因果とともに本当の真実を求めずにはいられません。
二人は吸い寄せられるように事件に立ち向かっていきます。
15.『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』
![](https://www.entame-minase.com/wp-content/uploads/2022/09/OVA「クビキリサイクル」公式サイト.jpg)
「戯言シリーズ」(ざれごとシリーズ)は、講談社ノベルス(講談社)より2002年2月5日から刊行されていた西尾維新のデビュー作『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』をはじめとする小説シリーズ。イラストは竹が担当しています。
日本海に浮かぶ孤島、鴉の濡れ羽島。そこに建つ屋敷には、島の主の赤神イリアによってあらゆる分野の天才たちが客として招かれていました。
《ぼく》が、玖渚友の付き添いとして鴉の濡れ羽島にやって来て、三日目の朝。
《ぼく》は、敷地内を散策する中で、この島にいるさまざまな人たちに会います。
客として招かれた天才たち───
園山赤音、姫菜真姫、伊吹かなみ。
《ぼく》と同じく天才の付き添いとして島に来た逆木深夜。
そして屋敷に仕えるメイドたち───
班田玲、千賀あかり、千賀ひかり、千賀てる子。
ある日、《ぼく》は、天才画家であるかなみに絵を描いてもらう約束します。ですが、翌朝、屋敷の中の密室で、首斬り死体を発見。そして事件は、それだけでは終わらず2人目の被害者を出してしまいます。
犯人を探すため、《ぼく》は孤島の密室事件に挑みます。
まとめ
今回は深まる謎が解き明かされたときの快感がクセになるミステリー・サスペンスアニメを厳選してご紹介しました。あなたの好きなアニメはありましたか?先の読めない秀逸なストーリー、人間の細かな心理戦や壮大な伏線回収など、点と点が繋がる瞬間に感じる満足感は、ミステリー・サスペンスアニメの魅力ですよね。
謎に迫り、解決していく中で「もしかしてあの時の発言は伏線だったのか」と気付ける瞬間というものは、非常に感情が昂るものです。伏線を知り、紐解いていけば、より世界観への没入感が味わえ、作品の虜になること間違いなしです。
今回紹介した作品の中で気になるものがあったり、もう一度見返したいと思う作品があったりする際は、ぜひ細かな伏線や演出にも目を向けてみてはいかがでしょうか?