9月6日は『妹の日』。ご存じではない方も多いのではないでしょうか？『妹の日』は「兄弟型・姉妹型」研究の第一人者・漫画家の畑田国男さんによって、1991年に制定された記念日です。妹の可憐さをする乙女座（8月23日～9月23日）の中間日、そのイブ（前日）が占星学上最もふさわしいからだとされています。現実だけでなく、アニメやゲームでも多く登場している『妹キャラ』。『妹キャラ』が愛される理由とは何なのでしょうか？また理想の『妹キャラ』とは？今回は『妹キャラ』の魅力について迫ります。
目次
1.『妹キャラ』とは？妹キャラが持つ２つの特性！
『妹キャラ』とは、「妹」のように守ってあげたくなる女性のことです。人を頼るのがうまく、いつの間にか可愛がられています。
学校や仕事、プライベートなど多くの人と接するなかで「妹キャラ？」と思うこともあるのではないでしょうか。「妹キャラだね」と言われ、不思議に思われる方もなかには、いるのではないでしょうか？。そんな方は『妹キャラ』が持つ２つの特性が関係しているかもしれません。
1-1 庇護欲を掻き立てる「妹」のような存在
「姉」のように面倒を見るタイプではなく、周囲が守ってあげたいと庇護欲を掻き立てられる「妹」のような存在。一生懸命、頑張っていても、どこか頼りなく、ミスが多いといった一面が......。
また、『妹キャラ』は好意を素直に受け取ります。
助けてもらったときには素直に感謝を伝えるため、周りは「また助けてあげよう！」という気持ちにさせられます。
1-2 年上に可愛がられる
甘え上手の『妹キャラ』は年上に可愛がられる傾向に。どこか頼りない姿に、周りはついつい手を差し伸べてしまいます。
喜怒哀楽がはっきりとしていて裏表を感じさせないため、信頼を得やすい一面も。
2.人々が『妹キャラ』に惹かれる3つの理由！
幅広い人々が惹かれる『妹キャラ』。なぜ人々は『妹キャラ』に惹かれるのでしょうか？それは、『妹キャラ』の魅力ともいえる3つの理由が大きく影響しています。
2-1 思わず助けてあげたくなる
物事にまっすぐ取り組む性格の持ち主。なんでも器用にこなせるタイプとは異なり、頑張っているにうまくいかないも......。そんな姿に周囲は手を差し伸べたくなってしまいます。
他にも何もないところで転んだり、物を無くしたりといった何処か抜けている一面も......。周囲は、思わず手を貸したくなってしまいます。異性には「俺が守らないと」と思わせてしまうことも.......？
2-2 癒し能力
不器用でも、周りを癒す性格が人々を惹きつけます。
『妹キャラ』は気の利く一面も兼ね備えています。相手が疲れていることを察し、気遣いの言葉をかけたり、差し入れを渡したり......。落ち込んでいる人には、元気に励ますことも......。周囲を癒す力は『妹キャラ』の個性。
2-3 コミュニケーションが取りやすい
周囲がコミュニケーションを取りやすいという一面が。いつの間にか自然と打ち解けてしまいます。
女性と話すのが苦手な男性や単独行動が好きな人とさりげなく距離を近づけるのも、『妹キャラ』のコミュニケーション能力ならではのもの。
3.５つの『妹キャラ』の規則性
人々が『妹キャラ』に惹かれるのは、さまざまな理由があります。それぞれの理由が絡み合うことで、守りたくなる『妹キャラ』を演出します。ここからは、『妹キャラ』を演出する5つの規則性についてお話します。
3-1 親しみやすい性格
『妹キャラ』と呼ばれる女性は、親しみやすい性格の持ち主。親しみある態度で接することができるので、年上との相性も抜群。笑顔で過ごしていることが多く、周囲に好印象を与えます。
3-2 甘え上手
周囲が手を差し伸べたくなると同時に、自分から甘えるのが上手という一面も......。できないことはできないと認めて、「おねがいします！」と素直に伝えるため、周囲はつい許してしまいます。
「〇〇にお願いするのが一番良いと思って！」「さすが！頼んで良かった！」と、頼った相手を満足させる小悪魔的な一面も持ち合わせています。
一見わがままに捉えられそうなことも、『妹キャラ』は、相手に嫌な思いをさせないよう上手に乗り切ります。年上にも可愛がられることから、世渡り上手の一面も。
3-3 可愛らしい髪型やファッションが好み
男性支持の多い『妹キャラ』は、飾らない落ち着いたスタイルより、可愛らしい髪型やファッションなどふんわりと可愛らしいファッションを好む傾向に。
甘えるときの可愛らしい仕草も、『妹キャラ』を思わせる理由のひとつ。特に、男性支持の多い『妹キャラ』は、上目遣いで甘えたり、見つめてみたりといった仕草もお手のもの。
男性が好む仕草を熟知し、自然と実践できる傾向に。しかし、人によっては「ぶりっ子」や「不自然」と思われてしまうことも......。
3-4 表現力豊かな聞き上手
相手の話を聞くのが上手。「へぇ、そうなんですね！」「すごい、知りませんでした！」と、豊かなリアクションを取りながら傾聴します。「それでそれで？」と相手の話を聞き出すことも......。
そのため、相手は「話を聞いてもらっている満足感」を得られます。話していて楽しいと感じさせられるのも、『妹キャラ』の大きな特徴。
どんな人でも、熱心に自分の話を聞いてもらえるのは嬉しいもの。だからこそ、『妹キャラ』には人が集まりやすいのかもしれません。
人との距離感を縮めるのがうまい『妹キャラ』に、相手はつい心を許してしまいます。
3-5 素直に要望を伝える
甘え上手の『妹キャラ』は、自分の要望を素直に伝えます。「〇〇がしたい」「〇〇がほしい」とおねだり上手。
図々しいと疎まれそうなお願いも、上手に伝えられるのが『妹キャラ』。甘え上手な『妹キャラ』は、相手を不快にさせない言葉や態度を心得ています。子どもっぽいと思わせてしまいそうなおねだりも、『妹キャラ』は上手にできてしまいます。
どこか憎めない可愛らしさがあるため、おねだりも思わず許してしまいます。
4.理想の妹キャラは？
ここまで人々が『妹キャラ』に惹かれる3つの理由や『妹キャラ』の規則性についてお話ししてきました。アニメやゲームにとっても『妹キャラ』は、欠かせない存在です。兄や姉を慕っていたり、反抗期真っ盛りだったりと描かれ方はさまざま……。そんな中でどんな『妹キャラ』が人気なのでしょうか？アニメで人気の『妹キャラ』を厳選してみました。
4-1 『鬼滅の刃』竈門禰豆子
CV：鬼頭明里
鬼滅の刃の主人公である竈門炭治郎(かまどたんじろう)の妹、竈門禰豆子(かまどねずこ)。その愛らしいルックスや仕草から、海外でも非常に高い人気を誇るキャラクターです。
ある日突然、炭治郎を残して家族全員が鬼に殺されしまい、自分自身も鬼となるという過酷な運命を背負ってしまった禰豆子。鬼になりながらも、人肉を喰らいたいという鬼の本能に抗います。炭治郎の師匠である、鱗滝左近次(うこだきさこんじ)に「人間は家族であり、決して殺してはいけない」という暗示をかけられる手助けもあり、決して人を殺さない鬼として、鬼殺隊の炭治郎と共に人に害をなす鬼と戦う姿に心惹かれた方も少なくないのではないでしょうか？
産屋敷で、風柱の不死川実弥が自ら流血させて、鬼である禰豆子(ねずこ)の本性を暴こうとした際、人間の血の匂いを前にしても鬼としての本能を押し殺してグッと我慢し、「ぷいっ」とそっぽを向く場面では、禰豆子のものすごい意志力の強さと良い子さが現れていました。
こういった目先の欲望を抑え込むことは、人間は得意ではありません。だからこそ、重度の飢餓状態にあっても、自分の欲望を抑えて耐えた禰豆子(ねずこ)の我慢強い姿は、多くの視聴者を魅了するのではないでしょうか？
また言葉もほとんどしゃべらず、作中においては猫が鳴くような声しか発生しないという点も、赤ちゃんのような可愛らしさを感じさせます。
4-2 『銀魂』神楽
CV：釘宮理恵
大人気少年漫画『銀魂』の可愛いヒロインで歌舞伎町の妹的存在の神楽。見た目は王道ヒロインのような美少女ですが、その中身は全く正反対。横柄な態度で吐く毒舌が印象的です。食べることが大好きで、かなりの大食い娘です。神楽の食欲のせいで万事屋の家計は火の車……。好きな食べ物は「酢昆布」と「卵かけご飯」。
さらに、戦闘部族である「夜兎族」の生まれで、器物破損はお手の物。厄介事を持ち込んでは、銀さんや新八ら「万事屋」を振り回します。
一方で、義理人情に厚く、動物や年下を慈しむ母性的な一面も……。銀さんや新八のためなら自らが犠牲になってでも助けたいと考えています。夜兎族の力を普段は押し殺しているのも、理性をなくして大切な仲間を傷つけないため。またペットの定春のことも非常に大切に思っています。定春が巨大化した事件が起きた際は、恐れた住人たちから非難を浴びても決して手放そうとはせず、罵声や暴行から率先して守ろうとしていて、深い愛情を持って接していることがわかりました。
美容や容姿にこだわる一面もあり、夜なかなか眠れなかった時に「夜更かしは美容の大敵！」と言ったり、胸が無いことは特に気にしている様子。スタイルが良く巨乳な女性キャラを羨ましがり、詰め物や色々な物を張り付けるなど、涙ぐましい努力している姿もありました。臨時でキャバ嬢することになった際には、とんでもないメイクを披露したことも。自分を可愛く見せたいという気持ちは、やはり年相応の可愛らしい女の子。
数多い『銀魂』女性キャラの中で、常に高い人気を維持しているのは、新しいギャップに魅了されるファンが後を絶たないからかもしれません。
4-3 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』比企ヶ谷小町
CV：悠木碧
生粋のひねくれ者・比企谷八幡を兄に持つ小町。兄のネガティブな性格とは正反対にカラッとした性格の持ち主。捻くれている兄を持っているのですから兄妹仲は悪いかというとそうでもありません。利用するような振る舞いをしていながらも、彼の良き理解者として接しています。八幡の周りにいる女性陣（雪乃や由比）には積極的に八幡を薦めていて、兄に幸せになってほしいという妹心が現れています。しかし、座右の銘は「使えるものは兄でも使う」と、強かな女の子……。
「小町的にポイント高い」といったユニークな言葉選びやあざとい可愛らしさが特徴的。自分をどうすればより可愛く見せられるかについてに考えながら振舞っている様なところがあり、兄である八幡も「あざとかわいい」と認めほど。兄をダメ人間と認識していて、たまにディスるところも愛らしいといった意見も多いようです。八幡との掛け合いはまるで漫才をみているかのようで、喧嘩してもお互いを認め合える姿は、理想の兄弟愛と言えます。
打算家で腹黒い一面も……。兄の事が大好きな小町は兄のイメージアップを図る為、兄の知り合いである女性たちに兄の事を推しまくります。そして、お目にかかった相手には品定めをして兄と2人っきりになるシチュエーションを作ってくっつけようとします。こんな素直じゃない兄思いなところも比企谷小町の魅力。
打算家で腹黒系ですが、同時に残念な一面もあります。兄の通っている普通の高校にかなり頑張らないと入れないほど学業成績はイマイチで、特に英語はイギリス風を「イギリッシュ」と言い出すほど……。そのため、八幡からは「アホの子」呼ばわりされ、作者からは「腹黒いが底が浅い」と評されています。
妹としてかなり理想的であると視聴者から言われている小町。彼女の兄との親密さや、少し腹黒いけれど兄思いな性格が「こんな妹が欲しい」と多くの視聴者を魅了しているようです。
4-4 『Re：ゼロから始める異世界生活』レム
CV：水瀬いのり
双子の姉・ラムとともにロズワール邸に仕えるメイドのレムは、巨大なロズワール邸の家事の九割は彼女が一人で行うなど、家事全般なんでもこなせる非常に器用な有能少女。勤勉で優しい性格の持ち主。趣味は演劇鑑賞と詩文。特技は『料理・洗濯・掃除・裁縫』。
そんなかわいらしい魅力たっぷりのレムですが、実は鬼の子で感情が高ぶったり、鬼の力を解放する際など一つ角が額に顕現します。また双子でもあり、姉のラムとはうり二つの顔立ちをしており、角が一つしかないのも、一つずつ角をわけて生まれたからとのこと。
鬼族たちが住まう村で生まれますが、姉のラムは鬼族の中でも特別強い風の魔力を持って生まれてきました。ところが、角を二つ持っていないという欠点を持っており、レムはよく「自分のせいで姉様は角が二つないんだ」と自分を責める場面も。
身内への仲間意識は強く大事にする一方、その身内を守るためだったら手段を選ばない性格の持ち主でもあり、一度は主人公・スバルを殺すなど強い敵対心を抱くほど。
スバルに対して尊敬の念などを抱くようになってからは、自分の身を省みずにスバルのためにわが身を犠牲にするなど、献身的にスバルを守ろうとする姿を何度も何度も見せてくれます。腕をもがれようと、全身をひねられようと、スバルのために動き続ける姿に心打たれたファンも多いようです。自らの命を投げ出すほどの献身的な一途な姿に心を奪われるファンが後を絶ちません。
4-5 『To LOVEる−とらぶる−』結城美柑
CV：花澤香菜
リトを兄に持つ美柑はしっかり者の妹で、常に家にいない両親の代わりに家事全般をこなし、何かと頼りない兄のためにいつも世話を焼いています。まだ幼く可愛らしい彼女ですが、歳の割には兄以上に落ち着いており、リトが異性から好意を持たれている状況を楽しんでいたりと、明らかに下の子を見るような目線。見ようによってはリトが弟で美柑が姉でも違和感がないほどです。
偶然、リトの意中の相手・西蓮寺春菜と出会った際には、リトの気持ちを汲み、水族館で二人きりにさせてあげるなど気配り上手な一面も。
状況の変化に適応するのも得意で、同居することになった宇宙人・ララとはいち早く仲良くなります。ララとリトと共に買い物をしているところを春菜に目撃された時も、慌てふためくリトに対し、美柑は「ララが帰国子女で案内してあげている」と落ち着いて話を合わせ、春菜に勘違いされないように対応しました。リトも「美柑がいてくれて助かった・・・」と胸を撫で下ろすほどの頼もしさ。
誰とでも仲良くなれる美柑ですが、特にヤミこと「金色の闇」と親しくなり、ヤミの大好きなたい焼きのキーホルダーをお揃いで用意してプレゼントしたり、結城家へお泊り会に誘うほどの仲良し。美柑はしっかりしているからよく頼られがちで、周りに甘える相手がいなかったとリトが打ち明けています。
そんな普段は大人びたしっかり者・美柑の「ヤミさんヤミさん」と人懐っこく甘える歳相応の可愛さに心奪われるファンも多いようです。
4-6 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』高坂桐乃
CV：竹達彩奈
凡人街道まっしぐらの兄・高坂京介とは正反対に学業優秀・スポーツ万能・クラスの人気者と非の打ち所がない『妹キャラ』で妹ブームの火付け役。中学生とは、思えない美貌とスタイルの持ち主で、大人気モデルを務める自他ともに認める超絶美少女。
モデルをやっているだけありファッションセンスも高いキラキラ女子なのですが、ひとつだけ誰にも言えない秘密が……。それは大のアニメ好きのオタクであること。桐乃の自室の隠し扉の奥には、モデル活動で得たお金で購入した大量のゲームとアニメが……。重度のオタクでコミケやオタクイベントに参加するといった一面も。
普段は本性である重度のオタクであることを隠して、優等生な自分を見せていますが、オフ会で出会ったアニメオタクの「黒猫」こと「五更瑠璃（ごこうるり）」とは、いつもオタトークでバトルを繰り広げます。その姿は表面的に優等生を演じながら付き合っている「新垣あやせ」や「来栖加奈子（くるすかなこ）」よりも素を出せているよう。
普段はツンツンしている桐乃ですが、時折、垣間見える動揺したり、赤面したり、デレデレする一面に心奪われたファンが多いようです。
5.『妹キャラ』に扮したコスプレイヤーをピックアップ！
5-1 大人気コスプレイヤー「えなこ」
アニメやゲームでは、欠かせない『妹キャラ』。しかし、理想は理想。現実に、そんな『妹キャラ』いるわけない！でも、理想の『妹キャラ』が現実ではどんな風になるのか気になりますよね。そこで個性豊かな『妹キャラ』を再現したコスプレイヤーをピックアップしてみました。
5月10日のメイドの日に合わせ、「メイドの日といえば…レムりん！」とコスプレイヤーのえなこが自身のTwitterを更新し、『Re：ゼロから始める異世界生活』レムのコスプレショットを披露。
#メイドの日 といえば…レムりん！ pic.twitter.com/26blqZupfl
— えなこ (@enako_cos) May 10, 2022
大人気コスプレイヤー「えなこ」
平成6年1月22日生まれ。愛知県出身。T154／B86（E）／W59／H85。中学生のころからコスプレを始め、ネットを中心に話題になり、No.1コスプレイヤーとしてテレビやCM、グラビアなどさまざまなジャンルで活躍。2020年にはクールジャパン・アンバサダーに就任。2021年にいちばん多く雑誌の表紙を飾ったモデルとして「カバーガール大賞」に輝くなど、グラビア界を席巻している。現在『えなこの〇〇ラジオ』（文化放送）に出演中。